社会はあなたを必要としている-転勤族ママの胸の内-

皆さんこんにちは。暑い日が続きますが、体調は崩されていないでしょうか。

9月に入り、お子様の夏休みも終了して、ほっとされていらっしゃる方も多いのでは…?

そんな中、今回は転勤族ママの苦悩をマツダエリさんにインタビューしてみたいと思います。

yu

簡単に自己紹介をお願いいたします。
はい。1歳6ヶ月の娘とメーカー勤務の夫と3人暮らし。
千葉県在住で、娘は保育園に今年の4月から預けています。
仕事は週に3日間、都内のITベンチャーで採用やWEBに関する仕事と、週に2日は在宅でインテリアコーディネーターの仕事をしています。

マツダエリ

yu

なんだか華やかな経歴でうらやましいです(笑)。

そんなことないですよ。ここまで来るのに紆余曲折…ありました。
育児と仕事の両立をめざし、試行錯誤しながらの毎日です。

マツダエリ

yu

そうなんですね。今の生活を確立するまでの経緯を教えていただけますか。

転勤族の妻となったものの、キャリアを積むため別居婚

はい。インテリア関係の仕事がしたくて新卒で商社に入社しました。
ただインテリア関連の部署が入社時に廃部となり、電車関連の部品を買い付ける部へ配属となりました。マニアックな仕事だったので、勉強しなくてはならないことだらけで、仕事を覚えたい一心で働いているうちに、気が付いたら5年が経過していました。

マツダエリ

yu

5年同じ仕事をしているとそれなりのキャリアになりますよね。
そうですね。入社当初の希望とは違いましたが、5年働くうちにこの分野を極めたい、もっと上を目指したいと思うようになっていました。

そんな中、友人の結婚式で今の夫に出会い、大阪にいる夫とは遠距離恋愛でしたが、27歳という年齢で適齢期だったこともあり、スピード婚しました。
夫は転勤族な上に、私はここまで頑張ってきた仕事を手放したくないと思っていたので「これで良いのかなー」なんて考えながらも、結婚当初から別居婚でした。

マツダエリ

夫の異動を機に同居を決意、キャリアの再構築へ

yu

新婚さんだと寂しさもありますよね。
寂しかったのは私より夫だったかもしれません(笑)
別居婚でもうまくいっていたのですが、次は名古屋への異動が出て、そこで夫に「ついてきて欲しい。」と改めてお願いされました。
すごく迷いましたが、せっかく好きな人と結婚したのにずっと別居は良くないかな?と漠然と思っていた部分もあったので、5年のキャリアを手放して、夫についていくことにしました。

マツダエリ

yu

決断の時といった感じですね。ちょっと切ない…。
そうですね。でも、転勤族妻の宿命とそこは割り切っていました。
大好きな仕事を辞めて「さぁ、どうしよう?」と考えたときに「せっかくなら好きなインテリアの仕事をしたい!」と思い、縁もゆかりない場所で、1から新しいキャリアを構築しようと転職活動をしました。転職活動をする中で「夫の仕事先は今後どうなるのか?」「子どもの予定は?」と聞かれたこともあり、内心とても悔しくて、その時は名古屋に来たことを後悔していました。

なんとか就職先を見つけ、そこから1年新しい仕事に恵まれ、仕事にも慣れ日々楽しく忙しく過ごしていました。
そんな矢先、仕事中に夫から電話がかかってきて、ただ事ではないなと電話を取る前に感じたんです。電話に出ると「ごめん、転勤が決まった」と。次の行き先は千葉。その時は、なんで私ばかり報われないのか。「女性にキャリアなんて構築不可能なのではないか?」とさすがに落ち込みました。

マツダエリ

yu

急に人生って変わるものなんですね。

そして、妊娠。出産までベンチャー企業でインターン

本当にそうですね。そのタイミングで体調が良くない日が続き、ストレスかななんて思っていたら、妊娠していたことが判明しました。「転職活動頑張りたいのに、今度は初めての土地で働くことも出来なくなる…」と正直、戸惑った部分もありました。

マツダエリ

yu

女性だって社会の一員として働きたい。と思うことはごくごく普通のことなんですが、そう簡単ではないですよね。
千葉に越してからは、つわりに苦しみ、妊婦なので仕事もなく、一人孤独で毎日無気力でした。
「どうせ私はキャリアはつめない。」そう思えば思うほど、やる気が起きませんでした。
そんな時、ふと手に取った「すべての女性は自由である。」という女性起業家の方の本でした。女性の生き方について記されていて「これだ!!」と感銘をうけました。
急いで著者の経沢香保子さんについて調べて、新たにITベンチャー企業を立ち上げたこと、「産休中インターン」を受け付けていることを知りました。
私自身は退職していましたし、産休中ではなかったのですが、状況をご理解いただいてインターンを受け入れてくださいました。

マツダエリ

yu

すごい行動力ですね!経沢さんが当時新しく立ち上げた会社は私も存知あげていて、素敵な会社だなーと思っていましたが、会社の雰囲気はどういう感じなんですか?
今まで男性社会の古い業界にいたので、初めてのベンチャー企業でのお仕事は刺激的な毎日でした。
全てが革新的で、慣習にとらわれず、チーム全員が前を向いて取り組む姿は、私の「仕事」の概念を大きく変える出来事でした。

マツダエリ

yu

わあ、すごい。ワクワクしますね。
はい。社長に以前「キャリア構築ができない転勤族の妻、社会の一員としてうまく機能しない母の悩み」を相談したことがあったんです。
その時に社長から言われた言葉は今でも大切にしています。
「それを受け入れない社会に身を置いて出来ないと嘆くよりも、出来るところに身を置けば良いのよ。探せばきっとあるはず。自分を受け入れて活かせる場所が。」
もう目からうろこでした…。わたしは出来ないことばかりに目を置いていたな・・と。

マツダエリ

yu

わかる…わかりすぎる…。自分で自分の首を絞めていることってありますよね。
そうなんですよ。ずっと周りのせいにしていました。
その後臨月近くまでインターンさせていただき、無事出産しました。
そこから半年くらいは、必死すぎてあまり覚えていません。

マツダエリ

yu

笑。私も産後半年くらいは覚えていません。

出産後。偶然つながった今までのキャリア

少し落ち着いた頃に、かつてのインターン先でお世話になった方とランチをしました。久しぶりの再会でとても楽しかったです。
そんな中偶然ばったり、社長と遭遇!近況報告をしたところ「時間があるなら会社に遊びに来て」と言っていただけて、産後独特の社会から取り残されてた心にスッと沁みて、本当にうれしかったです。

マツダエリ

yu

なんと温かい…(泣)あの孤独、たまらんですよね。
ほんとですほんとです。
そこから週1~2で、預け先を綱渡り状態で探して、お仕事をさせて頂きました。
そうこうしているうちに、名古屋時代のインテリアの会社からも、週1で良いから東京のお客様の担当をできないかと連絡が入り…あれやこれやと突然忙しくなりました(笑)

マツダエリ

yu

わお。今までのピースが繋がった!といった感じですね。
そうですね。毎回必死に生きていたので(笑)その成果が少しでも実を結んでありがたい出来事でした。
そこで「やっぱり仕事が好きだ。」と確信して、もう一度キャリア構築してみようと思い、前々から興味のあった外資系企業に入りたいと思い転職活動をして、内定をもらったのですが…その時娘は6か月。「こんな小さな娘を置いて仕事をしていいのか?そもそも今から探して預け先なんてあるのか?」現実問題このタイミングではなく、憧れだけで突き進んだ転職活動に終止符をうちました。

マツダエリ

yu

そうなんですね。でもタイミングって本当に大切。家族をもつと自分だけのペースではどうにもならないこともたくさんあります。
はい。しばらくの間は、預け先を確保できる範囲でお仕事をしました。
そこで今年の4月から、企業主導型保育園という仕事の形態にとらわれず受け入れて頂ける保育園に預けることが決まり、仕事量もアップさせることが出来ました。

マツダエリ

yu

わたしも初めは企業主導型保育園に預けました!一度離職してしまった場合でも、ポイント関係なく受け入れて頂けたので、本当に助かりました。
今後、ママが働きやすくなる行政の取り組みやサービスが増えていけば良いですよね。

マツダエリ

転勤族ママの胸の内

yu

ほんとですね。ちなみにエリさんは、今の働き方についてどうお考えですか?
うーん…どうでしょう(笑)
今は、やりたい仕事を家庭とのバランスを取りながら仕事させていただいているので、大変ありがたいです。ただ、正直もっともっと働きたい気持ちは常にありますね。
それが「今」なのかは模索中です。ただ、一つ思ったのは「人生に無駄はない」ということでしょうか。
私は何度もキャリアを手放しました。そのたびに悔しい思いをしました。
けれど、そのたびに必死に自分の居場所を探しながら、向き合ってきました。
まだまだキャリアや子育てに悩むことも多いですが、ある意味「失うものはない」というスタンスになり、チャレンジする怖さがなくなりました。
きっとこれからも夫の転勤や娘の成長に合わせて立ちはだかる壁があると思いますが、ある意味「無敵」を目指して、日々チャレンジしていきたいと思っています。

マツダエリ

yu

かっこいい!「失うものはない」って最強ですよね(笑)ちなみに子育てについてはどう考えていますか?
私は母から教えてもらった「畑のトマト」理論があるんです。(笑)
畑のトマトは手をかけて育てるのではなく、土・太陽・水の自然の環境が揃えば、勝手に育つそうです。だから、私は親として子どもには最低限必要である「土・太陽・水」を与えてあげたいと思います。
それ以外は、自らの力で赤くて美味しいトマトを実らせる力を付けてほしいと願っています。

マツダエリ

yu

なんて素敵な話。。私もそれ子育ての家訓にします(笑)手取り足取りではなく、一緒に成長していきたいものですね。
日々成長!悩むことは多いけれど、一歩ずつ前進していきたいですね。

マツダエリ

yu

エリさん。今回は貴重なお話をありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA